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【映画】To Our Survival!:ファンタスティックMr. Fox

原作はロアルドダール。好きなんですよね、この人のレトリック。

このレトリック、翻訳するのはたいへんだろうと思うけど、古くは(?)田村隆一さんが、そして比較的最近には、柳瀬尚紀さんがダールの全集を力を込めて翻訳されましたね。

柳瀬尚紀訳の原作は、これ。


そして、これを映画化したのがこれ。

元々ニワトリを盗んで生きていた(父さん)キツネが、子供が出来たのを機に泥棒稼業から足を洗って幸せな暮らしを送っていた…
ところが、彼の野生の血がなせる業か、はたまた家族にいい暮らしをさせたいと思う気持ちからか、三人の腹黒い人間が経営する農場から、ニワトリや肉やお酒を盗み始めます。

それが元で、森の動物皆が人間に狙われることになり、動物たちは、地下深くでの逃亡(難民?)生活を余儀なくされます。妻との対立と信頼の回復、頼りない息子と何でも出来る甥との対立、そして和解…

まるで我々人間の暮らしそのままのようなドラマあり、名作映画を彷彿とさせるようなシーン(演出)あり、そしてなにより、ダールのレトリック満載の台詞!
(字幕で見ているので、全部はゲット出来ませんでしたが)

終わり近くで、父さんキツネと息子(と甥キツネとアナグマ(だったかな?))は、オオカミに遭遇します。それまで、Fantasticなキツネと呼ばれたがっていた父親(不器用というか、格好付けてる、というか…)は、自分の中に流れる野生の血を再確認します。

いいな、この場面。

映画は、コマ送りで撮影したストップモーション。CGでは無く、そこもなんだか懐かしい、ほんわかした作風に仕上がっていて、ドキドキしながらも、笑ったり、力が入ったりしながら見られる、いい映画でした。原作、読み直そうっと! 

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