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測ったな、春海!:天地明察

めいさつ【明察】の意味 – 国語辞書 – goo辞書
めい‐さつ【明察】 ツイートする Facebook にシェア [名](スル) 1 はっきりと真相や事態を見抜くこと。「実情を―する」 …

いやいや、おもしろさにあっという間に読み終わってしまいました。

 

(読んだのは、上下に分かれた文庫版の電子書籍です)

いろんな意味でライト小説であることは否定しませんが、物語の展開が面白く、また題材が改暦というあまりとりあげられないテーマのせいも有り、登場人物もそれぞれ、いわゆるキャラが立っていて、あっという間に読了、でした。

四代将軍家綱の時代、江戸時代(幕府)が安泰の方向に向かうとき(この時代背景も重要)、改暦という偉業を成し遂げた渋川春海。
将軍に碁を指導(模範を示す)立場に有りながら、満足することが出来ず数学(算術、ですね)に傾倒する春海。和算で有名な関孝和に打ちのめされながらも、いつか彼にまみえることを一つの目標とし、日本中を旅して北極星の観測から各地の緯度などを測量する命を受け、その後、改暦の使命を言い渡され、何度か挫折を味わいながらも独自の暦法を確立、そして、幕府と朝廷の間にあって、まるで碁の定石に従うかのように布石を打ち、長い年月の後、全く新しい大和暦の導入に成功する・・・

春海の成長物語でもあり、天文、測量、数学(算術、か)、さらには地動説(というか、地球が球である、と言う理解)からケプラーの法則まで、そう言うものを幅広くちりばめた、理系向け(?)歴史物語でした。
(Amazonの書評にあるように、いろんな数学や暦の理解の点で誤謬があるようですが、それに関わらず面白く読めると思います) 

関孝和は、表だってはこの暦法の成立に関わってないようですが、話の中では、最初春海らが導入を考えた暦法(授時暦)が間違っている可能性を指摘し、『改暦のとき、関孝和という者が算術に詳しかったため、その使命に与った』と略歴に記載されているのみだそうです。

碁の世界に生きるべき家に生まれながら、そこに満足を見いだせない春海と、あまりの天才ぶりにおさまる場所を見いだせないでいた関。二人の天才の孤独感と成長(というか、変化)も、面白く描かれています。

映画もヒットしているようですね。見に行かなきゃ。

 

映画『天地明察』オフィシャルサイト 2012年9月15日公開!
宮崎あおい、はまり役だと思います!

ところで、というか、二人の天才という点で・・・読み進めながら途中から、この本を思い出していました。

 

これも、よく考えると、数学者と測量者(?)の話ですね。これも、発売当時かなり話題になったというか・・・亡くなった児玉清さん、この方も無類の読書好きで知られていましたが、早く読みたいがために、ドイツ語の(ドイツ語、ですよ)本を取り寄せて読んだとか・・・で、確かにそのくらい面白かった。
哲学的冒険小説。
面白かったのですが、教科書や伝記でしか知らない二人の天才の「え〜?こんな所もあったの?こんな人だったの?」というような面、そういった面もドロドロと(?)描かれていて、このハッピーエンドの天地明察とはまた違ったおもしろさだったのを懐かしく思い出していました。




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