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【映画・本】WOOD JOBと原作と:それぞれちがってそれぞれいい

賢者は海を愛し 聖者は山を愛す

どっちかと言うと海の方が好きです。賢者では無いけど、もちろん。

それだけに、ほとんど全く予備知識のないままに見ました。矢口監督のWOOD JOB。
矢口作品ならきっと楽しめるだろう、ってな感じで。タイトルも、しゃれてるし…

映画『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』公式サイト

でも、矢口作品にしては、なんか、副題が…

と思ったら、監督初の原作ものでした。

監督が作品に惚れ込んで、でも、映画にするのにそのまま原作をなぞっても仕方が無いし、と言うことで脚本にして、原作の三浦さんのところに持って行ったら、大オッケー!(これではだめ、と言われたら目の前が真っ白になるところだった、と)

映画は上映中なので、ネタバレはしませんが、映画を見終わって、すぐさま原作を読んで…
なるほど!と思いました。

どちらもモチーフは同じといえば同じですが(原作だから当たり前か)、視点が違う。原作は、主人公が、林業を一年経験してからの回顧録?的な視点。そのためか、林業イヤイヤ!自分は向いてない!と言いながらも、なんとなく(既に)作業ができていたり、上手になっていたり…
一方の映画の方は、やはり矢口ンタテインメントにすべく、主人公の時間軸とともに話が進む。なので、林業イヤイヤ!自分は向いてない!を、面白おかしく描きながら話が進みます。より、コミカルに、ドタバタに、と言う感じ。
小説と映画との、作り方の違いですかね。
原作では、あんなことがあった、こんなことがあった、とあるのを、映画では、あんなことをこれでもか!と描く。そんな違い。

逆に、と言うか、小説の方では、主人公は、まだまだ山のことは(山の神様に対する信仰のようなものは)よくわからないけど…と言う感じなのが、映画の方では、映像によって、主人公と言うより、監督の視点から山のことが描かれている。そんな違い。

でも、どちらを先に手にしたとしても、ここが違う、あそこが違う、ではなくて、なるほどそうまとめたか!と言った、それぞれの(作者、監督)注目点の違いを楽しめる、と言った…そんな感じ。

その主人公、勇気のない平野勇気を演じるのは、染谷将太。どんな役を演じる、などの情報のない!オーディションに、一発で選ばれた、とのことです。いい役してます!

それから、勇気が好きになる直紀(女の子)役が、長澤まさみ。原作では、そこまで中心のキャラクターでもない(ことはないけど、立場上そう言う扱い)のですが、映画の方では、主人公以上に主人公!ほとんどすっぴんで演じ、なんとバイクも練習して自分で乗っているのだそうです。

そして、勇気の指導役と言うか…が、与喜(ヨキ)。伊藤英明。これまた、適役!ワイルドだけどいい兄貴!ですね。

ちなみに、監督のポリシーでスタントはほとんど使っていなくて、染谷将太も伊藤英明も、何メートル(何十メートル?)の木に登り、枝の上に立ち、の、命がけの演技だったそうです。仕事で木に登る人たちでも、「下を見るとキ⚪︎タマが縮み上がるから見るな!」のところを…まさに、役者!ですね。

しかし、それだけあって、高い山に生える高い木の高い枝から見た山の景色は、まさに圧巻です。撮影も大変だったでしょうけど…

そうそう、ラストのシーン、巨木を…おっと…のシーンもCGは最小限だそうで、え?え?え?ま、まさか?実写?ってな、大スペクタクルです。

100年のスパンで物事が進む…自分が育てた木がどう育ったかは、自分では見られない。自分の子や孫の世代になってようやくわかる…林業の大変さと、そして素晴らしさも、垣間見ることのできる(これは、原作の方がより細かく描写してくれている)いい作品でした。どちらも。

そして、続編と言うか…


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追記です

作品で扱われている、緑の雇用と

「緑の雇用」ウェブサイト RINGYOU.NET 新たな森林・林業の担い手を応援!

5月25日の西日本新聞のコラム

農林水産業の中で、実際の働く現場を目にすることが最も少ないのが林業かもしれない… – 西日本新聞

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