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【本・映画】科学と美術と:大村智博士のエッセイ・対談 至誠天に通ず

  • 至誠天に通ず 【電子オリジナル版】 (Japanese Edition)
  • by 大村 智
  • 詩人の大岡信の言葉に「眺望は人を養う」というのがあります
  • そうした体験を通じて、動植物や自然現象に興味を持つようになったことが、化学者への道につながっていったと思います
  • 「教師たる資格は、自分自身が進歩していることである
  • 人真似して失敗しても何の足しにもならない。ですが、独自の研究で失敗したら、それは必ず宝になるんです
  • 「至誠天に通ず」。これは孟子の言葉ですが、真心を持って一生懸命頑張っていれば、神様は必ず見ていてくれる。そういう付き合いが、いい加減になってはダメなんだと思います
  • 理論的にいえば、当然ふたつには共通点があるから興味もわく、ということになりますが、その共通点は何でしょうか。  それは「創造する」ということです
  • 研究でも美術でも、結局何が評価されるかというと、技術だけ、知識だけではなく、できあがったもの。そこに創造性、オリジナリティがあってこそ、人を感動させることができるし、広く考えれば人類の文化に貢献することにもなるわけです
  • 自分が自分でいられる時間というのは、美術作品を観ている時間なのです
  • 今の教育でも、もっと文化的なことに目を向けるような豊かなカリキュラムと環境を検討してほしいと思います
  • その「遊び心」とはどういうことか? 例えば、自分に即していえば、化学者として化学の道を極めなければ、と思う一方、それだけでは人生が面白くない。だから好きな絵を観よう、買おうと思うわけです。これは「遊び心」です
  • 私達が弓を引き、矢を放つ真似をしても、その場面は想像できないし、飛び行く矢のイメージもわかない。でも、相当の修行を積んだ山伏がそれをやってみると、たとえ実物を持っていなくても絞られる弓の音が聞こえ、空気を切り裂く矢の音が聞こえるものだ、と
  • そんな調子で、自然の面白さ、素晴らしさに身近で触れ、新たな発見をする毎日。それらの積み重ねが今の私の血肉となり、研究の礎にもなっているわけです
  • ところで学問では、特に私の専門分野の自然科学では、それら自然現象のごく一部に焦点を当て、突き詰めていきます。その時、常に考えていなければいけないことは、「自然は相対的なもの、様々な要素が絡み合ってこそ成り立つ複雑かつ広がりのあるものである」ということです
  • 「日本の友達の絵は、みんなとても上手。だけど、みんな同じに見える」
  • 私は、学校とは学生に様々な「チャンスを与える」場だと考えています
  • 私の専門領域である化学の分野においても他の分野においても、「これはあの人の仕事だな」とわかるオリジナリティを持った成果にこそ価値があると思うんですよ
  • 「本当の教育は教わったことを全て忘れた後に、残ったものである」



Written with MyEditor and posted with するぷろ for iOS(ブログエディタ).

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