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【本・映画】彼女が消えた浜辺:イランの映画、初めて見ました

イランの映画、おそらく初めて見ました。

彼女が消えた浜辺(字幕版)
カテゴリ: ドラマ

家族やカップルそろって出かけた海辺への小旅行。行きがけの車(の場面)で、すでに皆が日常から解放される喜びからか、(特に主人公のエリが)ハイになりまくっているのですが・・・着いたら、借りる予定の別荘が、持ち主が帰ってくるので借りられなくなって、使われていない海辺の別荘を使わせてもらうことに。そこから、ドラマというか、ミステリーが始まります。

ミステリーと書いたものの・・・本質的にはミステリーじゃなくて、あるアクシデントを契機に、今まで表に出してこなかった、それぞれの感情や不満が噴出して・・・ある意味、よくある展開のドラマではあるのですが、そこにあるのはイスラムの(そう、イランは言うまでも無くイスラム教の国です)考え方です。

かなりネタバレ的なわかりやすい解説がこんな所に・・・

アスガー・ファルハディ「彼女が消えた浜辺」を観る
ここでは、イスラムのことは書かれてませんが(特に宗教そのものを扱っているわけではないので)、今の日本では時代遅れもいいとこ、と言うような男女の・・・男女間のものの考え方が、面白いというか・・・もちろん、イスラムだから特別と言うことは無いのでしょうが・・・心にない男性と婚約している女性の立場と考え方(今の日本だったら、そもそもこんな婚約もなければ、婚約しているので別の男性と会ってはいけないという考え方もないでしょうが)は、宗教にかかわらず理解できる気もしますし、そうと知らずにエリに一途だった婚約者の男性は・・・こちらも、こんな一途な(かつ、空気を読めない?)男性も今時の日本にはいないでしょうが・・・いや、いるかもしれませんが・・・その気持ちは(宗教にかかわらず)充分わかる気がします。

冒頭の車で出かけるときの、解放されたかのようなハイさ、そして、エリが海辺をタコを揚げて走り回る(必要以上に長いとも言える)場面・・・かの国の、またはかの宗教の女性の本当の姿が描かれているように思えます。

評価としては、同じ監督の別離という作品の方がいいという声が多いようですので、こちらもレンタルの予約リストに入れました。

ところで、というか、アスガー・ファルハディの名前も知らなかったのにどうしてこの映画を見たかというと、沢木耕太郎の「銀の街から」(銀の森へ、と続きになっています)で出会ったからです。元々は、たまたま読んだ朝日新聞で、沢木氏による、ケン・ローチの「天使の分け前」に関する文を読んで、かつ映画を見て、感動というか、やられた〜!感に浸れたからで・・・銀の…で紹介されている映画を、結構手当たり次第に予約リストに入れてるって訳で・・・さすが、なかなか、いい映画にあたりますよ〜

というわけで、イラン映画の(ちなみに、映画の最初も最後もペルシャ文字で、監督も俳優も、名前も何もわかりません)彼女が消えた浜辺(原題は、エリについて、と言うようなタイトルだそうです)、お勧めです。


追記

沢木耕太郎氏の朝日新聞に掲載されていた、天使の分け前のサイトです。

「天使の分け前」 大胆な盗み、後味は爽やか – 沢木耕太郎 銀の街から – Asahi Shimbun Digital[and]

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