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第82回 「コミュニケーションの喪失と再生 映画『ロスト・イン・トランスレーション』」(ヤマザキマリの地球のどこかでハッスル日記) – 女性自身[光文社女性週刊誌]

 

この映画、かなり好きなんですが、今まで、これがいい、これは気に入った、と言う人には、一度(一人)しか会ったことがありません・・・

なんと言っても、監督が悪名(?)高い・・・

あ、二人だ。一人は、コロラド州ボールダーの髙地から空港に下ってくるときに、時差と高山病とで死にかかっている僕(とその友人)に、いかにこの映画が面白いかを、その状況で聞く耳を無くしていた英語でとうとうと語ってくれた彼と(そのおかげで、あとでレンタルしてみる気になった)、もう一人は、仕事仲間で、こちらは日本人ですが、「みんな嫌いって言うけど、あの映画、いいんですよ」と語ってくれた先輩。

監督は、ソフィア・コッポラ。言うまでも無くあのコッポラの娘。こちらも、自分自身かよ!って位好き放題に作った、好き放題だった人生を送った(と描かれている)マリー・アントワネット。

 

で、件の映画は、「ロスト・イン・トランスレーション」です。

これが、評判が悪い。下のサイトに書かれているように、沢木耕太郎氏が朝日新聞に連載しているコラムで、“これだけは救いようがない”という感じでぼろくそに評されています。まあ、周りの感想も、似たり寄ったりで・・・

ふしぎ日本語-バックナンバー

いや、僕も、そうかなぁ・・・って思うんですけどね。別に日本人をかばおうという意味じゃないですけど、あのように描かれること自体が、ロスト・イン・トランスレーション、つまり、言葉にならない=うまく説明できない,と言うことなんだろうし・・・

ちょっと古い映画を取り上げたのには訳があって、ヤマザキマリさんが、たまたま古いDVDを見つけ出して、という感じでこの映画について書かれていたからで・・・

そうそう。そうなんですよね。どうしても言葉では伝えられない、って事があって、だからといって、他の手段だったら伝えられるというわけでもなくて・・・結局は・・・でも・・・なんですよね。そのもどかしさというか、諦観というか、そんなもやもや、ふらふらした気持ちが、その通りに描かれていた映画だと思うんですよね。

ところで、笑ったのは(映画を見て、では無くて)、海外で、ポスターによる発表の時に、そのポスターをいわゆるロストラゲッジでなくしちゃった人がいたようで、ポスターを貼るべきパネルに貼られていたのは・・・

Lost in transportation

いや、笑った、笑った。見てない人にはわからないでしょうけど。いつか、僕もロストラゲッジになったら、こう書いて貼ろうと思っているのですが、幸いにも・・・ポスターを無くしたことがないんですよね。


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こんな論文も・・・

Nucleus to Mitochondria: Lost in Transcription, Found in Translation: Developmental Cell

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 初めまして。
    40代女性ですが、この映画がとても好きなので「そんなに評判悪いのか…」と、少し悲しくなりましたが、
    そういえば公開当時、周囲にも「最悪の映画」とかそんなことを言っていた人がいたなぁと思い出しました。
    私は観るたびに毎回、ラストの別れのシーンで涙が出そうになります。
    久々にサントラを出してきて聴こうと思いました。
    この映画のヨハンソン、良かったなぁ。

    • そうそう。評判は評判、好みは好みです。僕も、大好きなんですよ、この映画。そもそも“訳しても伝わらない”ものは、“映像にしても伝わらない”のかもしれませんし。

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