アレンテージョ地方。リスボンを流れる大きな河がテージョ河で、アレンテージョとは「テージョの遠い向こう側」と言うような意味らしく、日本で言えば武庫川みたいなものかな?
エヴォラは、このアレンテージョ地方の古都。ローマ時代やイスラム、そしてもちろんキリスト教の影響を色濃く残す町だそうです。バスセンターから…また地図も案内がないので、太陽で東西を確かめて、町に向かって歩くこと10分。城壁が見えてきました。
色使いは違いますが、ギリシャの島の建物を彷彿とさせるような細い路地と家。007なんかで出てきそうな感じですね。
しばらく坂道を登っていくと、ジラルド広場に到着〜すでに暑いので、お店でアイスやジュースやサングリアを楽しんでる人たちがいます。
ここから、コルク細工などお土産屋さんが並ぶ10月5日通りを進むと、大きなカテドラルが見えてきます。ここは、その昔天正遣欧少年使節が滞在した教会で、彼らはここで当時珍しかっまパイプオルガンの演奏を楽しんだとのこと。日本語でも案内があります。
塔と教会内部と、そして宝物館まで含めた入場料が(この記事の時点で)4.5ユーロ。
先ずは塔から。
おお!町と周辺の草原(ブドウ畑とオリーブ畑と、その他があるようです)を見渡す素晴らしい景観!
降りてきたら、回廊をめぐり、さらに教会内では、先ほどの使節団の説明などを見て、宝物館ではキリスト教関係の絵や衣服、金細工などを見て回ります。出口近くにはカフェと売店もあってワインやオリーブオイルも売ってました。
ディアナ神殿は、2-3世紀にローマ人によって作られたもの。夜はライトアップされるそうです。
さらにその横にロイオス教会。アズレージョ(タイル)で、聖ローレンスの生涯を描き表してます。アズレージョ、きれいですよ。
ランチのあとは、エヴォラ大学(なぜか違うところから入れてもらって、入場料を払わなかった…)のアズレージョの回廊を見て、また移動してサンフランシスコ教会(人骨堂が有名なようですが、パス)、またバスセンターまで戻って帰路につきました。
…で、そのランチなのですが、アレンテージョ地方は、お料理も有名なようで、ガイドブックに載ってたお店に行くと、ミシュランとAmexのシールが貼りまくってある超高級店!(ヨーロッパでアメックスは、比較的珍しい)昼だし、服装の問題もあって、もう一つ…こちらもそれなりに暗くて人の少ない、落ち着いたお店でしたが、そちらにしました。
Restaurante Dom Joaquim – Gastronomia Alentejana em Évora
白ワイン。グラスで頼んだので銘柄がわかりませんが、暑い昼間に飲んでる緑ワインとは別物の滑らかさ!(この地域のものを、と言ったので
アレンテージョワインです)
前菜は、シープチーズ。安いタネではなくて羊のチーズ。これ、リスボンでもワインショップなどで見かけますから名物なんですね。これをくりぬいてオレガノと混ぜて戻したもの。オレガノもいい香りで、チーズもおいしくてワインががが…
メインは、野ウサギライス…にしたかったのですが二人分から、と言うことで、ミーガシュと言う、これまたアレンテージョ料理を選んでもらいました。
豚肉のグリル、うますぎる!なにかに漬けてから焼く?岩塩がまたおいしい!(写真はまず半分取り分けてもらったもの)
ん?このポテトみたいな付け合わせは?パン?
あー、野菜を練り込んで、出汁みたいなのに漬けて絞ったパン???付け合わせもおいしいね…
余りに豚肉がおいしかったので、どんな風に作るのか調べてみようと、メニューをもう一度見せてもらって、ミーガシュ、と言うのを覚えてきたわけですが、あとで調べると、なんと!
このミーガシュ、今まで食べたミーガシュの中では一番美味しかった♪ 付け合わせの豚の炭火焼は脂身から肉汁がジュワ~と出て来て美味しい!これぞ正統派のアレンテージョ料理と言う感じ。
引用元:アレンテージョ地方の郷土料理は濃かった! : Ola! Portugal 与茂駄(よもだ)とれしゅ ~オラ!ポルトガルのブログ~
パンの方が主役で、豚の方が付け合わせでした。(メニューでは、一応豚肉とミーガシュ、という書き方ですけどね)
下剋上というか、マリーアントワネットなら、「パンがなければお肉をお食べ」とでも言ったか…主客逆転の驚きのミーガシュでした。
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