実際に読んだ本と、そのハイライトをまとめたものです。
ハイライトする=記録に残す を意識すると、ちょっと身構えますね。
- えこひいきされる技術 (講談社+α新書) (Japanese Edition)
- by 島地勝彦
- 塩野七生さん(作家) 「勇者たれ、楽天家たれ、そしてムキになるな
- それは、塩野さんに対するわたしの熱い思いの丈を書いた手紙を、ローマに送ることだった。それも万年筆で便箋にではなく、和紙の巻紙に墨をたっぷり含ませた毛筆で書き上げた
- 漫画好きの麻生太郎前総理の祖父の吉田茂は、漢文で綴った毛筆の書簡を、多くの人に出している。それが纏められて立派な一冊の本で上梓されている。筆で書いた〝紙爆弾〟は、メールよりもプリントアウトした書面よりもインパクトがあるのだ
- その人がもらったら嬉しいだろうなと思うものを贈
- 柴田錬三郎さん(作家) 「燃えるような情念こそが、人を感動させ、動かせる
- 今東光さん(作家) 「素敵な親友をつくるには、自分が素敵な親友になってやれ
- かつて、今東光大僧正が週刊プレイボーイの人生相談『極道辻説法』のなかで、悩める若者たちに繰り返し説いたのは、 「君が素敵な友を欲しいなら、まず君から素敵な友になってやることだ。恋人もそうだ。君がまず素敵な恋人にならなければ、相手だって素敵な恋人になってはくれない」ということだった
- 〝親友〟のいうことはなんでもきいてあげ
- 開高健さん(作家) 「右足で一歩一歩歩きつつ、左足で飛べ
- 出版業は〝才能〟で持っているんだ。その才能をえこひいきするか、されるかで勝負は決まるのである。 出版の世界には生ぬるい民主主義は禁物である
- 福原義春さん(資生堂名誉会長) 「文通によって、さらに友情は深まっていく
- 福原さんの近著『だから人は本を読む』(東洋経済新報社刊)で「私という人間は、今まで読んだ本に編集されてでき上がっているのかもしれない」と〝名言〟を書いている
- 「フクハラさん、あなたの資産は何ですか」と質問してきた。ジャーナリストはそのへんの社長のように、二〇〇〇坪の別荘とか一〇〇億円の株券とかお金に換算できる答えを期待していたのだろう。ところがわれらが福原賢人は、真面目な顔をして答えた。 「そうですね、エスプリかしら
- 相手の心を開かせるマスターキ
- 待ち合わせ時刻より最低三〇分は早く着いていることが必須である。遅刻して勝者になれた人間は、宮本武蔵くらいしかいない
- 相手の眼をじっと見据えて話
- シマちゃん、その挨拶の仕方は編集者のものだ。今日からあなたは営業なんだ
- 阿部さんと一緒に乗った部下は、エレベーターが閉まってからわざと間違った振りをしてエレベーターのドアを再び開けた。そこには頭をまだ九〇度に下げたままのシマジがいた
- こいつと仕事をすると面白いかもと一瞬にして相手に思わせることが重要である
- 会った瞬間に苦手だと思う人はいっぱいいる。そんなとき無理して好きになることはない
- ヒューマン・ネットワークを拡げて生きることが大切なのである
- 取材の交渉はやっぱりインパクトである。第一声のぶちかましが必要である。お前以上にジャック・ダニエルを愛してるんだという迫力に相手は圧倒され
- 二 継続させる作法 単なる出会いで終わらせないため
- 単なるルーティン・ワークからはなにも生まれない
- 一度も作家と会わずに仕事をしている凡庸な編集者が増えている。だから雑誌が売れなくなったのだろう
- 人前で時計を見てはいけな
- 権力を失ったときこそ、相手と仲良くなれるチャン
- に人間関係は枝から枝へと見事伸びていくものである。だから一度でもどこかで卑怯なことや下品なことをやってしまうと、そこで人脈は絶たれてしまう。それが人間関係の怖ろしいところだ
- 一線を越えない作法 ひとつ距離のとり方を間違えると、大変なことにな
- どんなに親しくても狎れ狎れしくしな
- 身だしなみは、言葉以上にモノを言
- 上司に恵まれたら、幸せをかみしめたほうがい
- 義理を果たそうかと自然に思ってくれるまで待
- 聞き上手の作法 「九割聞いて一割話す」でちょうどい
- 「シマジ、挨拶は先手必勝だ。今日のおまえは完敗だ」 「────」 人生において、言い訳はいちばん醜いことである
- 相手をその気にさせる「呼び方
- 一番怖い人からの「説教
- 愚者は語りき、賢者は聞く
- 叱ってくれる人がいることは、人生の成長に大
- 五 甘える作
- えこひいきされだすと、枝から枝へとえこひいきの魔法が輪になって大きくなっていくのである。人は親と上司は選べない。幸いにも当時のわたしの上司、若菜正さんと長野規さんは凡庸な人ではなかった
- 図々しくもスマートにお願いするコ
- 年下の友
- わたしにはほかにもたくさんの年下の親しい友人がいる。かれらを人に紹介するとき「○○はわたしの親友です」ということにしている
- 手紙の作
- 。どのようにして相手の心のドアをノックして、どうすれば相手の心のマスターキーを見つけ、心にはいって親しくなれるかを説いたものです。じっさい相手の心をパチンと開けられる〝マスターキー〟があったなら、どんなに楽なことでしょう
- じかあたりの作法 こちらから仕掛ける「人生の出会い
- いまの二〇代のうちの編集者たちは、驚くべきことに取材費をまったく使わないんです。こいつら本当に人に会ってるのかって心配しているんで
- 人と付き合うということは、いかにたがいに無駄な時間をどれくらい持つかということである。二日酔いした朝、あいつもそうだろうなあと昨夜遅くまで呑んだ相手をたがいに思い出してこそ、友情が生まれるというものだ。 そんなふうに痛みを分かち合ってこそ、友情は育まれるのである。人間がいちばん興味があるのはなにかといえば、やっぱり人間なのである。だから、勇気を持ってじかに人に会えば、なにかが生まれるのだ。心がこもった熱い手紙を書き、会いたい人が会ってくれたら、これぞわが人生最良の日の始まりだと思うべきだ。そしてその人の目を見つめて、思いの丈を伝え
- ことができたら、最高だ。情熱こそロックされた人の心の鍵を開かせるマスターキーである
- トラブルにはすぐ動くことだ
- じかに笑っている顔を見て、じかに泣いている真実の涙を見て、人生をじかに体得してもらいたいものだ
- 馴染みになる作
- とにかく初めての人と話すときは、いつも今東光大僧正がしてたように、こぼれるような笑顔で元気よく大きな声で話さなければならない。笑顔こそが相手の警戒心を取り除く優れた武器なのである
- えこひいきという言葉は不公平な悪いことのように思われているようだが、それは平凡な哲学の持ち主の判断である。小泉教授くらいの人生の練達者になると、上質な脳みそに裏打ちされたえこひいきがなかったら、人生は火が消えたようなものだということを知っている
- そしてえこひいきをされるには、まずこちらからえこひいきしなければならないことも知っている。偉そうにいえば、えこひいきは人生の潤滑油なのだ。こちらからえこひいきしたくなる人と出会う人生は素晴らしいのであり、えこひいきされる人生はまさに至福のときである
- 人生はブーメランのように、ケチケチしているとケチケチされるし、卑怯なことをするとまわりまわって卑怯なことをされるものだ。チマチマしているとチマチマした生き方しかできなくなるものだ
- 人生の数少ない幸せになれる真実の技の一つである
Kindleですると、画面の関係で途中で切れたりすることはありますね。
あと、タイトルは別の形式の方がわかりやすいか。
いや、これ、面白かったし、懐かしかった。時代が違うかな、と思わなくもないのですが、いかに相手に気に入ってもらうか(えこひいきしてもらうか)は、変わらないものかもしれません。
今東光、開高健、懐かしすぎます。
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