クノッソスの宮殿跡…
イラクリオンのバス停から、約二十分、クノッソスの宮殿跡に行って来ました。バスセンターで切符を買って、どのバスかな?ってキョロキョロしてると、おっちゃんが、クノッソス?乗れ?と言う感じで手招きをするので、(行き先表示はどう見ても違うんだけど)バスに乗って…まあ、無難に着きました。
ここも、団体の観光客がバスで大挙して押し寄せている所でしたが、お昼すぎだったからか、だいたいみんな帰る所だったようで、ゆっくり見て回ることができました。
クレタ島は、最高神ゼウスの育った島といわれています。そして、ゼウスとフェニキアの王女エウロペの間に生まれたのがクレタの王ミノスです。
あるときミノス王は、海神ポセイドンに捧げる良い牛を探していました。別の神が、ミノス王に世にも美しい白い牛を授けてくれたのですが、ミノス王は、その牛を奉納するのが惜しくなり、別の牛を捧げたので、神の怒りに触れてしまいます。神は、王妃パシパエがこの白い牛に恋をするように仕向け、子供を作らせます。これが牛頭人身の怪物ミノタウロスです。
ミノス王は、発明家ダイダロス(イカロスの父)に命じて、クノッソス宮殿の地下に迷宮を造らせ、そこにミノタウロスを閉じ込めてしまいました。そして、その頃戦いに勝利していたアテネから、生贄として毎年七人ずつの男女が捧げられていたのですが、あるとき、アテネの王子テセウス(最初の写真)が、我こそは怪物を退治してくれる、と生贄に紛れて、乗り込んできました。
問題は、退治したあとどうやって迷路から自分が帰還するか、だったわけですが…
なかは、確かにこんな風に小部屋や…
壁で細かく仕切られて、まさに迷路になっています。
その勇者テセウスに一目惚れしたミノス王の娘アリアドネが、自分を妻にしてアテネに連れていってくれる代わりに、と彼に教えた、迷路から無事に戻ってくるための秘策とは…
iPhoneとGoogleマップを駆使する、と言う様なものではもちろんなくて、入り口に糸の一端を結んだまま糸玉を持って入って、帰りはその糸をたどって戻ってくる、と言うものでした。
え?
…守備よく怪物を退治して、アリアドネをつれて故郷に戻るテセウスは…途中のナクソス島にアリアドネを置き去りにして一人帰っちゃいました!
…その、アリアドネの秘策とやらがあまりに間が抜けたものだったから、と言う説もあるそうですが、なぜ置き去りにしちゃったかは、わかりません。ちょっと、ひどいよね~
そんなひどい仕打ちをしたせいで、テセウスの方も、アテネに帰った時に、勝利の旗の色を忘れて、父王を失うことになります。なんだか、悲劇なんだかドタバタなんだか…
まあ…
こんな、フレスコを見ながら遺跡を一回り。
しぼりたてのオレンジジュースを飲んで一息…
この宮殿は、両刃の斧(ラビュリス)が供えられていたことからラビュリスの宮殿、ラビュリントスと言う名がついていて、これから、迷宮・迷路(ラビリンス、labyrinth)と言う言葉が生まれています。
なんだか、商売気のないお土産屋さん…迷宮饅頭とか売ってないのかな~?
迷宮脱出の逸話より「アリアドネの糸」という言葉が生まれた。難問解決の手引き・方法の意味で使われる。
アリアドネー
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きゃ~~!!
ちょっとパソコンから目を離していた間に、なんて綺麗なものを見て、
なんて美味しそうなものを召し上がっていらっしゃるんでしょう!!!
うらやましすぎるぅーーーーーーー。
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いやいや・・・今回はダイビングもしてないし、地味~なもんですwww