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【映画】アポロ13:アポロと佐賀県とのふしぎな関係

Apollo 8 CSM Earthrise
Apollo 8 CSM Earthrise Photo by FlyingSinger

写真は、アポロ8号のようです。

BSでやっていたアポロ13を見ました。何度見ても泣けます。ご存知のように、これはサクセス・ストーリーでは無く・・・最後のナレーションにあるように、「successful failure」ストーリーです。しかし、チームワークの勝利であり、信じる気持ちの勝利でもあり・・・当然の事ながら実話に基づいた(と言うより、実話を少しだけ改変した、に近いか)名作です。

この映画の中でもっとも好きな、そしてもっとも泣かせる場面は、最後の最後、大気圏に突入する場面の、船長ジム(トム・ハンクス)のセリフ・・・

Gentlemen, it’s been a privilege flying with you.

の場面ですね〜

今さら解説はしませんが(って、見てない方、若くてアポロ13の話を知らない方、ごめんなさい)、機内でも、そしてヒューストンでも、対立や不信があったりして、それを乗り越えての、最後の最後、文字通り(って、英語じゃないですが)「人事を尽くして天命を待つ」状態での、リーダー(船長)の言葉です。
(アメリカ人にとって)言外に(?)あったのかもしれないし、あるいは実際の言葉には、もしかしたらあったのかもしれませんが、ここには、【最後は神に祈ろう】的なものが含まれていないように思います(少なくとも映画の台詞には無い)。船長と二人のパイロットフレッドとジャック・・・そして、元々のパイロットとなるはずだったケンを含めた地上のスタッフ全てに、感謝とappreciation(感謝と重複するところもあるとは思いますが、訳にしにくい・・・)を示した、リーダとしての言葉ですね。泣けます。

もう一つ、コンピューターが使えない状況で(当時のコンピューターは、今の(?ちょっと前の?)ファミコン程度らしいのですが)、軌道計算をジムが筆算で行い、それをヒューストンで複数人で検算し、間違いない!と、GJ(親指を立てるサイン)を出す場面、ここも、なんだか感動する場面でした。この検算の場面で、計算尺が使われていますね。

ここを今ググっていて、おもしろいことを知りました。それは、なんと!佐賀県がなければ、アポロは飛ばなかった!と言う話です。

その1
アポロの部品には、佐賀発の現ローム・アポロ株式会社(当時、アポロ電子工業!この会社の名前は、部品がアポロに採用された後、アポロにちなんで改名されているそうです)のものが使われていた。と言うより、ここの物でないといけなかった!

回生ブレーキと佐賀県|か ら け ん|ブログ|からけん|みんカラ – 車・自動車SNS(ブログ・パーツ・整備・燃費)
アポロ電子工業 …

その2
軌道計算の検算の場面で使われている計算尺ですが(と言っても、知らない人の方が多いのかもしれませんが)、これは機内にも用意してあったとのことですが、これはおそらく日本製。HENMIの計算尺(逸見=ヘンミ)。計算尺は日本のものと思い込んでいましたが(必ずしも間違っていませんが)、元々はフランスの物らしく、このコピー(!)を逸見さんが特許を取り、さらにそれを、”佐賀県三養基郡北茂安村(現・みやき町)の農家市村豊吉の長男として生まれ”た 市村清が、佐賀の竹を使って生産した。精密で狂いがなかったそうです。

からけん: 計算尺
佐賀の竹!

ちょっと、いや、結構嬉しくなりますね。

関数電卓もただ同様の値段で売られている昨今、計算尺はもう生産されてないそうです(円形の物はまだあるかも、とのこと)。残念。実家の机の引き出しにはまだあるかも。
精度や桁数は電卓にかなわないとしても、 簡便さ(と、その割に精度が十分であること)は電卓の比じゃありません。ググっていてどこかで見ましたが、たとえば15÷13を計算するとき、電卓だと、1・5・÷・1・3・=、と6回キーを押さないといけませんが、計算尺だと、15の所に13を持ってくる、一回の動作ですむ。いいですね〜

ちょっと、また計算尺いじってみたくなりました。


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