モノクロの映画って、なんかおちつくし、美しいですよね。
まあ、そもそも古い映画なんですけど。
邦題は喝采。原題は”The Country Girl”。冒頭で、グレイス・ケリー演じるジョージーが、「私は”country girl”で、舞台のことはわかりませんから」といってますが、それですね。
喝采 The Country Girl
舞台劇の映画化。
ビング・クロスビー:フランク
グレイス・ケリー:ジョージー
ウィリアム・ホールデン:バーニー
ビング・クロスビーが、こんなに不安そうな顔の役を演じるなんて!
というわけで、売れなくなった酒浸りの往年のスター、フランクと、彼の才能を信じて、なんとかもう一度売り出そうとするバーニー。フランクの妻ジョージーは、舞台やショービジネスのことは何もわからないというのだが、いつしか、バーニーはジョージーに…
スターだったフランクが酒浸りになり、芸に身が入らなくなり、そして何より、ジョージーの顔色ばかり伺うようになってしまったのには、辛い原因があり…
例によって、なんでこれを予約してレンタルしたか忘れちゃいましたが、ウィリアム・ホールデンらしいウィリアム、グレイスらしいグレイス、そして、ビング!こんな役もあったのか!ってな演技。
フランクが立ち直る直前の…そのきっかけとも言える、バーニーとの会話が素晴らしく…怖い。演技も表情も!
年を取り、人の噂にのぼらなくなってきた俳優が何を考えたか…
(ビングが、ではないですが)年を取り、何かに取り残され、必要とされなくなった人が何を考えるか…
エンディングは、ある意味予想と違って、あ、それでこのタイトルね!と思わせるものでしたが、どーんとのしかかる、いい作品でした。
年を取り、取り残された俳優?ウィリアム・ホールデン?
これだ!
ラストが違いますが、凄まじい映画でしたね。
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