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TEDと言えば・・・プレゼンテーションセミナーに行ってきました

This Happened Utrecht: MIMOA

photo credit: Aldo via photopin cc

TEDと字幕でググると、これが出て来ますね。

映画『テッド』公式サイト 大ヒット上映中!
(音が出ます)

英語(と言うより、海外での聴衆をターゲットにした)プレゼンテーションのセミナーを受けてきました。

パワポの作成法とか、英語の文例、と言うのでは無くて、「日本人相手のプレゼンと欧米人を相手のプレゼンとどう違うか?」と言うコピーに惹かれて聞きに行ってみたわけです。

聞きに行った、と言ってももちろん有料で、おそらく職場から参加費が出る人が半分、あとは(多分案内がそう言う方面だったせいも有って)医学系の人がパラパラ。
より良いプレゼンのためのコツを得たい、と言う人が半分と、これから英語プレゼンの機会があるだろうから、と言う人が半分と・・・
前者の人にとってはまあまあ役立つポイントもあるセミナーだったと思いますし、後者の人にとっては、もう少し具体的な方が良かったのかも、と言う気もしましたが・・・

肝心の(?)、日本人向けと欧米人向けのプレゼンとで、なにが違うか、と言うことについては、いくつかピックアップされた中で、確かに!というのの1つが、これ。

欧米では(と言うより、日本を含むごく一部の東アジア以外では)、“聴衆参加型のプレゼン”が重要!

日本では(日本人は)、演者への敬意を示すため、“黙って”聞き、(失礼かもしれない)“質問を遠慮する”という発想がある(理由は、そうのような、そうでもないような・・・ですが)。
しかし、日本以外では、内容をシェアし、一緒に考え、次のステップへのヒントを得る(シェアする)というのがプレゼンの目的と考えるべきなのです(かなり意訳というか、まとめた表現になってますが)。

こう考えると、ちょっとした表現でも、(中学で習った文法レベルで)ちょっと変えるだけで、聞き手を引きつける表現に変わります、と言う例。

It’s time for you to update yourself on…と言うのを、“私たち”という表現に変えて、
It’s time for “us” to update “ourselves” on…

同様に、Let’s… Why don’t we…?と言う表現で、演者と聴衆がなにかをシェアしている感覚を高めることにより、一方通行のプレゼンを防げる。

これと同じで、

I think Blah blah blah is important for the development of…と言うのを
What is important for the development of…という感じで、呼びかけ,一緒に考えて貰う。

ここで面白いのは、疑問を投げかけたあと、1-2-3で自分の答えを提示しないと、 聴衆が手を上げて、「はい!○○だと思います!」と答えかねないので、注意が必要、と言うことでした。つまり、向こうの聴衆は、黙って聞いているだけじゃ無いんですね。

これ以外にも、いろんなポイントを習ってきて、それこそ、次の発表から使えるかも、って言う表現もいくつか練習しましたが、その表現を丸暗記するのでは無く、なぜその表現が有効なのか?=聴衆に参加して貰い、一体感を出すにはどうしたらいいのか?と言うことを理解すると、もっとこれらのポイントを活かせる気がします。

講師が、何度も用例を引いて、推奨というか推薦していたのが、このサイト。サイトというか、ご存知、TEDです。

はい、ちょい悪クマの方じゃありません。

TED: Ideas worth spreading

NHKのテレビはこちら。

スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンライン

向こうの人は、大学などでプレゼンの講義を受けたり、また、そのための教科書もあれば専門家もいる位なので、元々の国民性を別にしても、上手な人が上手なのは当然なのですが、ここでは、やはり、プレゼンが上手な人のものが多く取りあげられていますね。

講師お勧めの1つがこれです。

動画は、「続きを読む」に。

このブライアンさん、ロックスターにして物理学者。そのプレゼンのすばらしさに多くの人が(専門家以外の人も・・・人が)魅了されているとのことです。
見てみると分かりますが、ヒッグス粒子とはなにか,そして、なぜその研究にお金をつぎ込む必要があるのか,お金をつぎ込む価値があるのか、の説明(たとえ)なんか、大笑い。これ、その研究費の調達のために,当時のマーガレット・サッチャー首相の前で(かな?)プレゼンした時の図だそうですが・・・笑える・・・し、分かりやすい。
そして、「どうして、ビッグバンの10億分の1秒後なんてものを見たいのか?」という質問に対して、美しい雪の結晶を見るたとえで答えるところも、分かりやすい(と言うより、なんか、そうだな〜って思っちゃう)プレゼンですね。 

難しいことをやる・・・だけじゃなくて、それを分かりやすく説明出来るのが、“優れた”科学者だ、とは、誰が言ったんだったか・・・

本家のサイトも、各国語での字幕を選べたりして、かなり語学習得にも使えるのですが、アイフォンだとこんなアプリがあって、これまた、字幕付きで学んだりも出来ます。

 

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カテゴリ: 教育
販売元: CoCO SWING – SCIENART BB(サイズ: 4.8 MB)
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COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. 私は日本語でプレゼンをやった事ないので、プレゼンのスキルは基本的に英語で習ったようなもんなんだけど、無意識にスライドタイトルにWhy are we doing this?とか、そういう疑問符の投げかけやなんかをやってるなぁ。

    私の場合は、プレゼン対象が30人以下のものがほとんどで、大体、まず「○○知ってる人?」的な質問からカジュアルに入る事が多いかな?これで、とりあえずどれだけの人が今から話す内容な基本的な部分を知っているか把握しておいて、それによって話の進め方を決める、、、って言うような。もし、あまりにもバックグラウンドを知らない人が多ければ、言葉の端々にそういう事を言わないといけないし。

    この間マレーシアで思ったんだけど、やはりアジア系のオーディエンスは疲れる。分かる?何か質問ある?って言っても無表情だし。西洋人がやってくれる、無言の相槌も打ってくれないしね。プレゼン、奥が深いよね。

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