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こんな記事を目にして・・・(記事、じゃないか・・・)
「素数ものさし」どう測る?不便さ人気 京大研究者ら開発 : 京都新聞
素数ものさし
ふと思い出したのが、(これまたイタリアつながり?)この悲しいお話でした。(舞台はトリノ。)
ダ・ヴィンチ・コードと同じように、タイトルから内容が分かるような分からないような・・・ですが、決して数学の本ではありません。(でも、書いたのは物理系の人)
素数とは・・・
素数 – Wikipedia
1 と自分自身以外に正の約数を持たない、1 でない自然数 …
これは、多くの人が(なんとなくでも)知っていることだと思いますが、“自分自身以外に”約数を保たない、と言うのが、本書のタイトルの(登場人物の)キーワードですね。
さらに、本の中では、こんな言葉(定義)も出て来ます。
双子素数 – Wikipedia
差が 2 である2つの素数の組のこと。2 と 3 の組を除くと、双子素数はもっとも数の近い素数の組である。 …
つまり、(2と3を除くと)最も近い存在でありながら、決して隣り合うことのない2つの“素数”。近いもの同士でありながら、やはり素数同士。隣り合うことは無い、わかり合うことは無い・・・
アリーチェとマッティア。それぞれに、コンプレックスや消しようのない過去の傷を持ち、それを引きずって、他人と触れあうことを避けて(素数!)生きている二人の若者。
コンプレックスとか引きこもりとか、そういうキーワードで括ると、なんとなく今風の(しかも、軽い、ありふれた?)話になりそうですが、ほんの少しファンタジーな要素もちらつかせ、もしかしたら・・・きっと・・・と思わせつつ、やはり、素数/双子素数というキーワード通りに話が展開します。
悲しい結末・・・いや、予想通り、と言うべきなのか・・・タイトル通り、と言うことなのか・・・
ところで、というか、ググっていると、こんな書評に出会って・・・
「素数たちの孤独」に思う不器用なのは理系?文系?…ということ|Chain reaction of curiosity
不器用・・・
不器用、と言うのが、軽い表現な様で、言い得て妙というか・・・なるほどね、深刻さ、悲しさを少しだけ割り引いて読むと、そういう言葉に行き当たるかな?って感じ。
もっともっと割り引いて、いっそ反対側から見ちゃうと、こういう話(映画)になるのかも。これも、いろんな意味ですれ違ってますもんね〜まさに、不器用な・・・若者。
なんと!調べているうちに、「素数たちの孤独」が映画化されていたことが分かりました。結構原作に忠実とか・・・DVD化されないかな〜
素数たちの孤独 (東京国際映画祭) : oggi fa bel tempo!
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