#3613 jamón ibérico sign: Ibelico [sic] Photo by Nemo’s great uncle
可愛いボード!
さて、少し前に読み終わりました、この本。イベリコ豚を買いに、です。
タイトルも、動物が出て来るところも似てますが…
こちらではありません。
イベリコ豚、よく耳にしますよね?
ん?食べ物だから、口にする、では?だって?
いや、そりゃそうですけど。
あまりにあちこちで目にするので、そんなにどこででも手に入るものなのか?と…
そう、この本の筆者と同じことを思ってました。
日本で最近名が知られるようになってきた、スペインの南でどんぐりを食べて育っている、(日本ではどこででも肉が手に入る)ブタさん、ブーブー。
いやいや…
にあるように、そして、本にも書かれているように、
品種としては、イベリア種100%純血、もしくはイベリア種とデュロック種を交配させた豚(イベリア種50%以上)のうち、スペイン政府が認証したものをイベリコ豚と言う。
で、かつ、看板にあるbellota(ベジョータ)は、品種としてのイベリコ豚のうち、良さそうな子豚を選別して、一旦痩せさせたのちドングリ(日本の椎の実とは違って、ある種の樫の実)のみを食べさせて育てたものです。もう少し育て方に条件がありますが。
…というようなことが解説されている本…というわけではなくて、著者の野地さんが、イベリコ豚に興味を持ち、見に行こうとするところから、紆余曲折、艱難辛苦?を経て、イベリコ豚の商品を売るようになるまでの、ドキュメンタリーであり、野地氏の成長譚でもあり、そしてスペインの一次産業を担う人たち=イベリコ豚を文化として、産業として、守ろうとする人たちへの敬意が記された本でもあります。
いや、面白かった。まずは知らないことばかり。本当のイベリコ豚がどんなものか。イベリコ豚を守り育てている人たちの暮らし。スペインの食肉産業。そして、商品としての食品を開発する話。これは、美味しい食品というだけではすまず、保存ができるか、冷凍して解凍しても味が損なわれないか?どこから配送するのが安くすむか、などなども含めての開発じゃないと、自宅で趣味で作るものならいざ、利益を出せる商品としては頓挫してしまう。ここに、その道のプロのあり方も描かれてますね。熱血根性プロジェクトXものではありませんが…念のため。
それにしても、もう少し現地で食べてくればよかったかな〜
グラナダのお店で
20120513233236 Photo by hiroki_skywalker
尋ねてないから、全部がイベリコ豚ベジョータかどうかわかりませんが。
DSCN7069 Photo by hiroki_skywalker
これは、本にも出てくるモルシージャ(モルシーリャ)。これは食べてわかるようなわからないような、で尋ねましたところ、豚さんの血と玉ねぎなどで作ったソーセージでした。見た目より美味しいよ〜!
で、本、オススメです。
Written with MyEditor and posted with するぷろ for iOS.
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