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フライト・オブ・フェニックス;あきらめるには早すぎるが… 

連休に、もう一つ映画を見ましたよ。
かなり前に人から薦められていて、ようやく通販レンタルで見つけた物。近所のTSUTAYAでは、何度探しても見つからなかったんですよ。

フライト・オブ・フェニックス
これ、1965年の「飛べ!フェニックス」のリメイクで、2004年制作なんですが、薦めてくれたのは、タイミング的には、このリメイクの方ですね。今、オリジナルの方も、DVDの予約をしましたが…

フライト・オブ・フェニックス

原油が出なかった試掘場の閉鎖を余儀なくされ、迎えの輸送飛行機に乗り込む、失意の従業員達。試掘がうまくいかなかったことも含めて、皆が何らかの形で傷を抱えていて、自らのことを、負け犬というか、ガーベッジというか、と思っている…

飛び立った輸送機が砂嵐に巻き込まれ、ゴビ砂漠に不時着。水や食料を節約して救助を待つべき、という機長フランクに対して、飛行機の設計をしていたエリオットは、「残骸から新しい飛行機が作れる!」という。じっと待つべきか、それとも、水や食料の消費を覚悟で、飛行機を作ることに賭けるべきか。
そして、その飛行機は果たして飛ぶことができるのか?

フライト・オブ・フェニックス<特別編> [DVD]
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント 2005-08-05
¥ 600

な~んて、タイトルがタイトルだけに、結末は予想できちゃいますよね。でも、あの名作「幸福の黄色いハンカチ」の監督、山田洋次が言っていました。

「大体、映画のポスターで黄色いハンカチが干してある場面が写っているんだから、結末は誰だって分かる。どういう話か、ではなくて、どう描くか、が映画なんだ」

と。

はい。ネタバレもいいところですが、新しく作り直した飛行機、フェニックス号は、最後に飛び立ちます!

コミカルな場面もあるのですが、生きるか死ぬかの場面で、生き延びる、ということに関しておのおのがどう考えるか…そして、リーダーはどうあるべきか、というのが、ちらちらと垣間見られます。そして、メンバーの一言一言が、かる~く重いのです(どこの言葉だ?)。

ちょうど、NHKの「トラッド・ジャパン」を見ていたときに、日本と欧米とで、“頑張る”という言葉に相当する言葉というか概念の説明があっていて、日本では、努力>>運 なので、“もっと努力しろ”という意味になる“頑張れ”という表現になるが、欧米では、努力=運 と考えるので、やるべき努力をやった後は、“Good luck!”という表現になる、との説明。こう考えると…

機長フランクが、救援を待つべきだ、というのも一つの判断なら、新しい飛行機を作ることに賭けるのも一つの判断。トラブルもありますが、フランクが折れ、飛行機を作り始めることに。その時の機長の言葉は、「あきらめるには早すぎるが、他のことをするには遅すぎるんだ」は、最後まで努力しようと決意した、と取れます。

最後に、(一応)飛行機が完成して、エンジンがかかるか…この時、機長は、ラッキーペンダントを渡されて、「We need luck.」とつぶやきます。(運頼みか、と訳していますが、あとは運を天に任せよう、とでも訳すべきですかね)
そして、試掘場の現場のリーダーだったケリー(つまり、迎えの飛行機=閉鎖屋=フランクとことあるごとにいがみ合っていた)も、「結果はどうあれ、私たちやり遂げたわ。」 とフランクに言います。

果たして、最後の一つの発火剤でエンジンはかかるのか?そして、フェニックス号は飛び立つことができるのか?(だから、できるんだって・・・)

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